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バックギャモン見聞録9-第1期INBC銀河戦を終えて

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注:この記事は2021/02/16 01:17にNoteへ投稿したものをHatenaBlogへ移設し、加筆・修正したものです。

 今回は「INBC銀河戦」という名のネット大会に参加したときの記録です。

どんな大会?

銀河戦は、インターネットバックギャモンクラブの新設大会です。
BackgammonGalaxyが採用しているPR採点方式をも勝敗のポイントとして加味することで、よりガチ感のあるものにしようという狙いの大会だと思われます。
ちなみにINBCの例会ではPlayOKやBackgammon Studio Heroesというオンラインサーバーを利用して対戦を行っています。以下のリンクはJBSですが詳細説明があります。

バックギャモン プレイ環境 | 日本バックギャモン協会 (backgammon.or.jp)

参加するにあたっての心境

銀河戦のざっくりしたポイントは以下の通り。

  1. 参加者は基本ギャモンガチ勢
  2. 12月~翌年2月という長い開催期間で対戦相手と日程を決めて試合を消化する
  3. [マッチの勝敗]と[PRの勝敗]のそれぞれで勝ち負けを数える方式

今回は初回ということで、自分を含め26人が上位13人のA級リーグを目指します。

という、バックギャモン大会への参加じたいが初めてだった私にとっては、さすがに負荷が大きすぎたかなぁと今になって思います。

 参加を表名した当初は、正直「全敗でも別にいいでしょ~こちとら始めたばっかだで」といった軽い気持ちでした。
しかし、リーグの星取り表に自分の名前が載り、私と当たる人、当たらない人が居ることに気づいた(遅い)あたりで「こりゃ悪ふざけは出来ないな……対戦相手の差で上位下位のボーダーラインが変わったらエラいことですよ……」と謎の責任感が生まれていたのを覚えています。

かといって今更ジタバタしてもしょうがないのですが、少なくとも去年の11月に「水曜バックギャモン」に初参加したときのような”お客様気分”は消えていました。
(思い返せば、あのときはPR20点台がごくフツーでしたね)

あくまでも一人のリーグ参加者として、爪痕くらいは残さねばという気持ちで臨んでいました。(さすがにPR勝負は諦めていましたが…)

 細かいポジションについては、また後日にアップするかもしれません。
なかなかちゃんとした文章に出来ず、公開に値するような出来に持って行けるかどうかは未知数です。

行った6試合の感想

 以下は、6回戦をひとつずつ短評したものです。PRはXG2の「世界クラス」で解析した数値となっています。

1戦目 Sky58さん
  • マッチ:●負け(計4ゲーム 1 - 7)
  • PR :●負け(8.24 - 5.66)

 緒戦から、いきなりマスタークラスの選手と対戦することに。なすすべもなく実力差を見せつけられ、あっという間に終わってしまいました。
こちらのキューブの単純なブランダー2連発で見せ場も作れず。
試合中、Sky選手がクリックミスによる大ブランダーのあと「うわああああ」とチャットで叫んでいたのが強烈に印象に残っています。
※SkyさんのPRは、このクリックミスが無ければ0点台になっていました!

2戦目 Hakutoさん
  • マッチ:○勝ち(計8ゲーム 7 - 6)
  • PR :●負け(8.77 - 6.94)

 去年9月よりバックギャモンを初めて以来、初めて”真面目に何度も検討した試合”となりました。問題点の宝箱や~!といったところでしょうか。
様々な展開においてチェッカーの動かし方・根本的な考え方に勘違いが散見しており、チェッカーの形を維持する大切さなどを痛感しました。
その後明らかに実力が伸びたと実感。これからも見直すべき教材です。

3戦目 Hamurabisさん
  • マッチ:○勝ち(計6ゲーム 7 - 5)
  • PR :●負け(5.02 - 3.81)

 リトアニアからGoogle翻訳片手に日本のINBCへやってきたHamurabisさんは、いまやINBC内で最も存在感を発揮している強豪のひとりです。
Discord内での迅速かつ丁寧な応対は、もはや国外の選手だという事を忘れてしまうほどです。これからも勉強させていただきます。
 試合ではバックマンの逃げだしに課題が残りましたが、全体的に自信がつく内容でした。

4戦目 Sugiさん
  • マッチ:●負け(計9ゲーム 6 - 7)
  • PR :●負け(6.65 - 4.56)

 INBCを代表するプレイヤーであるSugiさんを相手にかろうじて途中まで食らいついていましたが、最終ゲームで全てを無にしてしまった試合。
「相手に13枚ベアオフされた時」の対応方法を全く理解しておらず、安直にフルプライムを目指してしまうという哀しいプレイヤーが、こんなところに居た……!
その結果、33手~41手目の範囲だけで計1250点のブランダーを計上し、我がギャモン伝説の新たな1ページが記されました。

5戦目 Tkshiさん
  • マッチ:○勝ち(計7ゲーム 7 - 3)
  • PR :○勝ち(4.05 - 5.01)

 参戦当初のような雑なプレイによるブランダーはかなり減ったという手応えを実感しました。しかし、ベアイン周りについてはエラー点数以上に基本理念の理解度が足りていないという部分があるかもしれません。
星取表では「誰がプレミアリーグ(上位13人のA級1組)入りを果たすんだ!?」という関心が各方面から寄せられていた事でしょう。
当然、この時点で4勝6敗だったのもあり(主催者さんから細かい順位についてのフォローがあったとはいえ)心情的にも蚊帳の外でした。

6戦目 muskunさん
  • マッチ:○勝ち(計7ゲーム 7 - 1)
  • PR :○勝ち(3.21 - 7.10)

 ダイスの出目も、試合展開も、こちらの運がよかったとしかいいようがありません。お互いにシンプルな進行ではありましたが、こちらは打ちやすいダブル、相手は難しいテイク/パス判断を押しつけられたのがそのままPR差となった感じです。
5戦目の対Sugiさん戦では時間切迫でパニックになった後悔の念もあり、持ち時間についてはこの試合では特に気を付けました。

以上、短評はこんなところです。

滑り込んだ

 最終的に私はプレミアリーグ入り(13人だったところが順位付けの規定により14人目として滑り込み)を果たしてしまいました。
そうそうたるメンバーの中に私の名前が紛れ込むこと自体が、胃が痛くなるレベルで肩の荷が重いです。

単なる勝敗数だけで決まるシステムでないだけに、「なぜこんな弱くてふざけた奴が…」と思う人も当然いらっしゃるでしょう。私もそう思います。
こればかりは時の運としかいいようがありません。

私に出来ることは次期リーグが開催される(予定)約半年の期間のなかで、少しでもその声に応えられるように準備する程度のもので、寝食を忘れ研究してきたトッププレイヤーに及ぶとは1ミリも思えません。

少しナーバスになってはいますが、私生活を第一にコツコツやっていこうと考えています。どうか応援のほど宜しくお願い申し上げます。

おわりに

 最後になりますが、この記事をご覧になった「バックギャモンに興味が沸いた方」に向けて紹介させてください。

インターネットバックギャモンクラブ(INBC)

こちらのオンラインクラブでは、「バックギャモンの世界に足を踏み入れたものの、それから何をすればいいのかわからず、次の一歩はどこへ向かえばいいのだろう?」といった声に応えるものとなっています。

〈こういう人には特におすすめします〉

  • 実生活では中々みつからない対戦相手をネット上で見つけたい
  • 本や動画を見ていて分からなかった事を尋ねてみたい
  • 世界的に有名なギャモンプレイヤーと対戦してみたい

 INBCについて私が強調しておきたいのは、ごく一般的なルールさえ守れば、どなたにでもゆるく楽しめる環境であるという事です。
古参ユーザーによる「バックギャモンはこういうふうに奥深いんですよー」といった押しつけがましい事は一切ありません。私自身も、その雰囲気を感じ取れたことがINBCへの参加登録を決めた理由です。

(もちろん以前別の環境でゴリゴリやっていたという方でしたが、今回の記事で紹介した「銀河戦」のような力試しの場に足を踏み入れるのもアリでしょう!)

ぜひご参加のほどよろしくお願いいたします。