FIDE Online Arena(ネット対局)-Arena Grand Masterへの道
注:本記事は2016/07/27 8:34にBloggerへ投稿したものをHatenaBlogへ移設し、加筆・修正したものです。
はじめに
チェスのインターネット対戦サイトといえばchess.comやICC、chess24があるが、最近になって新規参入するサイトが登場した。国際チェス連盟(FIDE)本家によるFIDE Online Arenaである。略称はFOA。
このサイトの売りは「家に居ながらFIDEの公認タイトルを取得できる」という点。
もちろんオフライン対戦とは別枠となるが、FIDE会員登録し規定の条件をクリアすれば所持タイトルを表示してもらえるらしい。
登録までの流れ
早速2016年7月下旬に登録してみた。手順は以下の通り。
- FIDEの公式サイトにアクセス。
- メールアドレス、氏名、住所、個人を認識できる番号(パスポート、免許証)を入力。
- 入力したメルアドに自動返信メールが届く。その時点でFOA上には登録されているようだ。
注意点
- FIDEに年会費を払い、アクティブ会員扱いである必要がある。
- 自国内のチェス協会に登録してない選手の国籍は「FIDE」扱いになる。
- オンラインロビー上では実名表記。プロフィール画像は自由に選択できる。
- レートの隣に★マークが付く。初期段階は★は黒色。50局消化で★が青色に変化。
- FOAマスター(ACM,AFM,AGM)の取得条件は「規定レート以上の状態で規定対局数を消化する」こと。
AGMの条件を例として出すと、以下のようになる。
・レート2000の状態で1局指すとカウントされる。
・レート1999の状態で1局勝利してレートが2000以上になった対局は1局としてカウントされない。 - オンラインの最高タイトルであるArena Grand Masterの条件は、レート2000以上+100局消化というもの。
簡単な感想
- とにかく過疎。100局消化というのがあまりにもキツかった。
AGMの条件であるR2000を越えた頃にはロビーに相手が居なかった。時折GM Mamedyarovが待機していたりしたが、おそらく先約待ちか何かのノルマだったのだろう。 - 対局数消化のため、必然的にBullet戦を強いられた感が強い。オープンチャット上で『〇局やろうぜ』といった談合は起こる気配はなかった。
- Bulletのレートは最終的にR2100越えしたが、まだ底つき感が無かった。
- 2017年2月15日にAGM取得。申請には50ユーロが必要で。申請後数日で登録したメールアドレスに以下のような証明書のPDFファイルが送信された。
Arenaという部分に目を瞑れば、あなたもグランドマスターを名乗れる(?)この絶好の機会を見逃さないようにしてほしい。マジで人増えて。